高齢になると歯科に通えなくなる?訪問歯科が必要とされる理由
通院が難しくなったとき、お口のケアをどうするか。訪問歯科という選択肢をご紹介します。
この記事のポイント
- 歯科診療所を受診する患者の約4割以上が65歳以上です。75歳以上の訪問診療の需要は、2020年から2040年にかけて43%増える見込みと推計されています。
- 歯科にかかれなくなると、むし歯や口腔機能の低下が進み、食事や生活の質に影響することがあります。
- 訪問歯科は、歯科医師・歯科衛生士がご自宅や施設へ伺うことで、通院が難しい方のお口を支える選択肢です。
高齢化で、通院が難しい方が増えていく
歯科診療所を受診する患者のうち、約4割以上が65歳以上です(厚生労働省の資料、患者調査)。高齢化が進むなか、厚生労働省の推計では、75歳以上の訪問診療の需要は、2020年から2040年にかけて43%増え、85歳以上では62%増えると見込まれています(歯科に限らない、医療全体の訪問診療の推計です)。
足腰が弱くなったり、介護が必要になったりして、歯科医院に通うこと自体が難しくなる方は、これから増えていきます。
通えなくなると、何が起こりやすい?
歯科にかかれなくなると、むし歯や、お口の機能(噛む・飲み込む・話す)の低下が進みやすくなります。それが、ほかの病気のきっかけになったり、食事への影響を通じて生活の質の低下につながったりすることがあります。
お口の健康と全身の健康のつながりについては、お口の健康は全身の健康につながる?で解説しています。
訪問歯科が向いているのは、どんな方?
- 高齢の方
- 身体の不自由な方
- 介護が必要な方
- その他、病気やけがなどで通院が難しい方
訪問歯科診療は、患者さまの身体の状況や生活環境に合わせた、柔軟な形で受けられます。ご自宅や施設で、お口の清掃や治療、入れ歯の調整や作製、お口の健康相談や予防指導を行います。くわしくは診療内容・設備をご覧ください。
院長のことば:なぜ、足利で訪問歯科を始めたのか
院長の小原秀俊歯科医師は、兵庫県西宮市で40年余り歯科医院を開業していました。縁あって足利に移り住んだ今、次のように語っています。
「西宮で開業していたときに、訪問診療の依頼を受けることがありました。しかし、外来診療が忙しく、時間がなくてお断りしていました。そのことが悔やまれ、この足利の地でお困りの方がおられたら、お手伝いできればと開業しました。」
当院は、2023年6月に足利市江川町で開院し、現在は足利市伊勢町1丁目5-1で、訪問歯科診療を専門にしています。周囲のご家族やケアマネジャー、施設の方にも、その存在を知っていただきたいと考えています。
よくあるご質問
訪問歯科は、どんな人が利用できますか?
高齢の方、身体の不自由な方、介護が必要な方、その他通院が困難な方が利用できます。
訪問歯科は、通院と何が違いますか?
歯科医師や歯科衛生士が、ご自宅や介護施設を訪ねて診療します。通院が難しい方でも、住み慣れた場所でお口の診療やケアを受けられます。
費用はどのくらいですか?
診療費用はすべて保険適用です。1割負担の場合、1回あたり2,000円前後が自己負担の目安です。交通費・出張費は無料です。
出典・参考資料
- 厚生労働省「歯科医療提供体制の現状について」(第10回歯科医療提供体制等に関する検討会、令和6年12月25日、PDF)
- 院長 小原秀俊歯科医師が、地域紙の記事広告(2024年)で述べた内容(開院の経緯)
各資料の内容は、2026年10月4日に原文で確認しました。数値は公表時点のものです。最新の情報は、各資料の公表元をご確認ください。
このコラムについて
地域紙に連載した記事広告(2024年)の内容(院長が校閲したもの)をもとに、公的な資料で出典を確認し、Web用に加筆・再構成しました。内容は一般的な情報です。診断や治療方針は、実際にお口を拝見したうえで歯科医師が判断します。