入れ歯が合わなくなったサイン|ご家族・介護者が気づきたい変化
入れ歯が合っていないサインと、ご家族・介護者ができることをご紹介します。
この記事のポイント
- 入れ歯を着けたがらない、痛みを訴える場合は、入れ歯が合っていないサインかもしれません。
- 早めに調整することで、入れ歯の適切な使用や、残っている歯を守ることにつながります。
- 入れ歯は調整で使用感が変わるケースが多い一方、ご自身での調整は難しいため、ご相談ください。
- ご自宅や施設で、入れ歯の調整・修理・作製ができます。
入れ歯を使っている方は、とても多い
厚生労働省の令和4年(2022年)の歯科疾患実態調査では、歯を失った部分を補う補綴物(ブリッジ・入れ歯・インプラント)を装着している方の割合は、75〜79歳で77.5%、80〜84歳で90.1%、85歳以上で86.7%でした。入れ歯に限ると、次のとおりです。
- 75〜79歳: 部分入れ歯 34.9%、総入れ歯 17.8%
- 80〜84歳: 部分入れ歯 47.8%、総入れ歯 30.2%
- 85歳以上: 部分入れ歯 43.8%、総入れ歯 36.2%
※部分入れ歯と総入れ歯の両方を使っている方を含みます。調査は2022年11〜12月、無作為に選ばれた地区の約2,700人が対象です。
特に、介護を受けている方は、入れ歯の手入れを、介護士やご家族に頼ることが多くなります。しかし、サポートする方の多くはご自身で入れ歯を使っていないため、取り扱いや手入れに慣れておらず、負担を感じることがあります。
入れ歯が合っていないサイン
- 入れ歯を着けたがらない
- 入れ歯を着けると、痛みを訴える
- 入れ歯がすぐに外れてしまう
- 違和感があるようで、気にして触る
- 食事に時間がかかる、食べ物を残す
入れ歯を着けたがらない、あるいは痛みを訴える場合は、入れ歯が合っていないことを知らせるサインかもしれません。
早めに気づいて、相談することが大切
こうした変化に気づき、早めに調整することで、入れ歯を適切に使うことや、残っている歯を守ることにつながります。まずは身近な方が異変に気づき、ご相談いただくことが大切です。
入れ歯は、調整で使用感が変わることが多い
食事は、生活の大切な要素です。特に高齢の方や介護が必要な方にとっては、栄養をとるだけでなく、社会的な経験や楽しみの場でもあります。歯に不調があると、その楽しみを十分に味わうことが難しくなります。
入れ歯は、調整によって使用感を改善できるケースが多くあります。ただし、ご自身で調整するのは難しいものです。ご自身の感覚で違和感があったり、すぐに外れてしまったりといった不調があれば、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
入れ歯の外し方・手入れのコツ
入れ歯の外し方や手入れのコツを理解することで、介護するご家族や職員の方の負担を軽くできます。ご相談の際に、歯科医師や歯科衛生士からアドバイスをいたします。
よくあるご質問
入れ歯の調整は、自宅でできますか?
はい。入れ歯の不調やトラブルがある場合、ご自宅や施設で調整や修理を受けることができます。入れ歯の作製も、ご自宅や施設で行えます。
入れ歯の調整や修理には、どのくらい費用がかかりますか?
1割負担の方の目安として、義歯修理は420円〜、義歯調整は100円(月1回につき)です。口腔の状態などで増減することがあります。くわしくは料金の目安をご覧ください。
自分で入れ歯を直してもよいですか?
入れ歯は調整によって使用感を改善できるケースが多いのですが、ご自身で調整するのは難しいとされています。一人で悩まず、まずはご相談ください。
出典・参考資料
- 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」(PDF)
- 院長 小原秀俊歯科医師の見解(入れ歯の調整、手入れのコツ)
各資料の内容は、2026年10月4日に原文で確認しました。数値は公表時点のものです。最新の情報は、各資料の公表元をご確認ください。
このコラムについて
地域紙に連載した記事広告(2024年)の内容(院長が校閲したもの)をもとに、公的な資料で出典を確認し、Web用に加筆・再構成しました。内容は一般的な情報です。診断や治療方針は、実際にお口を拝見したうえで歯科医師が判断します。